2014年08月13日
NRS-2 スカウトナイフ レプリカ

ロシア製NRS-2スカウトナイフのレプリカを入手しました。
ゴム製のトレーニングナイフとして販売されている物です。


【NRS-2】(GRAUコード:6P25U)
NRS-2は1980年代にTula工廠が開発した特殊な「スカウトナイフ(偵察用ナイフ)」です。
※1970年代に開発されたNRS特殊スカウトナイフの改良版。
NRSとは「Nozh Razvedchika Strelayushiy(射撃機能付きスカウトナイフ)」の略称で、英語圏では「シューティング・ナイフ」又は「ファイアリング・ナイフ」とも呼ばれるナイフ型消音拳銃です。

グリップの柄尻から発砲する単発の拳銃が組み込まれています。


使用弾薬はMSP(小型特殊拳銃)用の7.62×42mm SP4で、弾薬自体がサウンドサプレッサー機能を持つ特殊弾薬です。
※NRSは7.62x38mm SP-3
参考動画
NRS-2 スカウトナイフ レプリカ




全体的な造型はお世辞にも良い出来とは言えません…(汗)
気泡等が目立ちます。

実物から原型をとっているらしいので、解りづらいですが照準も有ります。





全体的な出来はあまり良いとは言えませんが、離れて見れば良い小物のアクセントになりそうです。

NRS解説動画
参考画像




【余談】
日本で「スペツナズナイフ」の名で紹介されている、刃が発射される機構を持つ「バリスティック・ナイフ」。
ソ連でスペツナズが使っていたとかいうアレ。大嘘です。都市伝説です。
「スペツナズナイフ」自体が架空の名称です。

個人的な意見としてはバネで刃を飛ばして(といっても数メートル)肝心の刃が回収不能になったり、再装填に時間が掛かるような欠陥品をエリート部隊が使う訳が無いと思います…。
投げナイフやナイフ格闘の方がどう考えても実用的ですよね。
参考サイト
Wikipedia(露)
http://zonwar.ru/podrobno/nosg_nrs2.html
スペツナズって言葉もこの漫画で知った次第です(笑)
旧ソ連もとんでもない物を作ってますよね
青酸ガスを発射する傘だったり……
由来はさておきバリスティックナイフ自体は米国製の物がありますから存在自体はしています。
スペツナズが〜というのがおそらく商品を売る為の宣伝文句から生まれた都市伝説だと思ってます。
ソ連に限らず変な武器は各国に有ると思いますよ。
自分は最近ロシア装備に目覚めたのですが、いつも貴ブログを大変参考にさせて頂き、楽しく拝読させて頂いております(^^)
スペツナズナイフの件ですが、一応元ネタとなるソ連製のバリスティックナイフは存在し、タイムリーな事に現在ebayにて出品されているようです。
http://www.ebay.ca/itm/Russian-Soviet-Commando-Knife-Trench-army-fighting-dagger/161394809142?
構造は米国製の物より随分簡素なようですね。
出品者の説明によると、元GRU諜報員のヴィクトル・スヴォーロフ氏がKGBやスペツナズが使ってたと言ってるらしいです。
ただ氏が実際に"使ってた"と言ったというよりは、ヴィクトル氏の書いた小説の中に登場しただけだと思うのですが、"スペツナズナイフ"の元ネタはこのヴィクトル氏の小説のように思います。
実際には自分もスペツナズは使ってないと思うのですが、KGB職員等の他にやる事が山ほどある諜報員が投げナイフの訓練期間短縮の為に使ってたんだと思います。
長文失礼致しました(^^;
コメントありがとうございます。
元ネタとなったソ連製のナイフが存在しているのは存じております。
訓練用として使用された可能性があるのは事実ですが、
上記の通り、あたかも実戦でスペツナズが使ったような記述が散見されるので都市伝説と表現しました。「スペツナズナイフ」の名称はご存知の通り販売用に作られた造語です。