2014年11月13日
Altyn ヘルメット
所有している"Altyn"ヘルメットについて纏めました。
Altyn「アルティン」とは?
「Altyn」と呼ばれるヘルメットの歴史は、製造元である「NiiStali」社と密接に関わっている。
1980年代初頭、チタン製ヘルメットを生産する手段を有していたのは、
スイスの「TiG」社とオーストリアの「Ulbrechts」社の2社だった。
TiG社製PSh-77ヘルメット
Ulbrechts社製ヘルメット
当時のKGBは、特殊部隊向けにそれぞれのヘルメットを購入し、実地試験のためAlfaに支給した。
1982〜83年頃、KGBによりPSh-77ヘルメットの検証データ等がNiiStali社へ渡り、同社はチタン製ヘルメット製造の為の工程を習得した。
1984年、NiiStali社により、「TiG」及び「Altyn」の生産体制が確立。
以後、AltynヘルメットはKGB所属特殊部隊に独占的に支給された。
この間、TiGヘルメットの基本型から、K6-3(GRAUインデックス:6B6-3)を生産。
Altynも他のヘルメットと同様に軽量化、ヘッドセットやインナーの仕様変更等、改良が繰り返される。
2000年代に入り、新世代のヘルメット(Rys-T)開発の為にAltynの生産は停止された。
私の所有しているAltynは初期型です。
NiiStali "Altyn"
参考画像
AltynとTiGの比較。
バイザーの形状以外でのTiGヘルメットとの違いはマイクとPTT付近にあります。
長年に渡り特殊部隊員に使用された「Altyn」は、
KGB/FSBの特殊部隊装備の中で最も伝説的な装具の一つといえます。
【参考サイト】
NiiStali
http://www.niistali.ru/
http://www.red-alliance.net/forum/index.php?topic=13446.0
http://zarodinu.net/index.php?Itemid=2&catid=7:2010-07-13-00-03-30&id=10:-qq---&option=com_content&view=article
【おまけ】
Altynの製造工程から生まれたNiiStali社製チタンヘルメット。
TiG ヘルメット
LShZ-2DT ヘルメット
ロシア連邦保安庁特殊任務センター"Alfa"カレンダー【2014】
ロシア連邦保安庁系スペツナズ#4
FORT Storm-CTT アーマー
Protective suit KMPP "Cocoon"
LShZ-2DT ヘルメット
ロシア連邦保安庁特殊任務センター"Alfa"カレンダー【2014】
ロシア連邦保安庁系スペツナズ#4
FORT Storm-CTT アーマー
Protective suit KMPP "Cocoon"
基本的にはヘッドセットが内臓されているタイプのみです。
初期の頃にはプロトタイプでそういったモデルがあるかもしれませんが、確認できませんでした。
※例外としてマイクの部分が外れていたり、ワザと外している事はあります。その場合はマイクのあった箇所に穴が空いていたり、穴を埋めた跡があったりします。
Tigヘルメットの記事に着用している画像を載せています。